ルビーレッドのクリスタルガラスがまるで宝石のように美しい香水瓶です。 2つのコンパートメントのそれぞれにキャップがつき、ダブルエンドになっています。 淑女の必需品である香水と気付け薬をひとつにまとめ、ハンドバッグやマフの中に入れて手軽に持ち運べるように、19世紀中頃に考案されたものです。 フランスの方から購入しコレクションしていましたが、ヴィクトリア朝後期に作られた英国のアンティーク品だと思います。 別々に作っておいた２つのボトルを溶着してひとつにする工法で、接合部を見てもそうとはわからないほど品質が高いものです。 カットと研磨で仕上げられたガラス表面は光を美しく反射し、手にも優しく馴染みます。 キャップはホールマークがあるので貴金属のメッキがされていた？かも知れませんが、見た感じでは真鍮製だと思います。 両端ともに凝ったモノグラム装飾が施されています。 キャップの一方はスクリュー式で、調香師に充填させた自分好みの香りを優雅に嗜んでいたのでしょう。 もう一方はボタンを押すとワンタッチで開くバネ仕掛けになっており、緊急時に中身の気付け薬(炭酸アンモニウムの結晶)を素早く嗅ぐことができました。 装飾性と実用性が両立した非常に興味深いアイテムです。 実際に使用されていたものなので、ガラスの表面には細かなキズやアタリ、ガラスの内側には内容物の残滓が見受けられます。 キャップにはやや凹んだ箇所があります。 古いものがお好きな方、ご理解のある方へ。 size約:全長9cm #オトモノネコのガラス #オトモノネコのオブジェ イギリスアンティーク 英国アンティーク ヴィクトリアン様式 ビクトリア女王 香水瓶 フランスアンティーク ガラス瓶 クリスタル ディスプレイ 古道具 蚤の市 ブロカント カットガラス 装飾 ガラス細工 切り子ガラス フラコン フラコンセル フラコンドゥブル パフュームボトル バカラ scentbottle