1987年に発売された、フォノイコライザー回路にマランツMODEL 7に採用されている3段K-K NF方式を採用したプリアンプで、現在人気の出ているアナログレコードの再生に適したアンプです。

LUXに居た技術者が独立して立ち上げた会社A&Mで制作した意欲的なアンプですが、抵抗が初期段階の金属皮膜抵抗を使用しているため少し癖のあるサウンドで、カップリングコンデンサーも若干不満の残るものが使用されていました。

その為いつもの悪い癖で改造に踏み切りました。

抵抗は全て音質に定評があるリケンのRMGカーボン抵抗（製造終了により今はほぼ入手能）に交換し。コンデンサーはやはり音質に定評があるSiderialKapsに全交換しました。配線材もBELDENのワイヤーに変更しています。
その結果シャープで切れのあるサウンドになったと思います。

ただ、使用中に３カ所あるトグルスイッチに接触不良が生じたため暫く放置していましたが、先日トグルスイッチを全て取り外し、分解して経年劣化したグリースを除去。その後、接点に生じていた酸化皮膜をドイツ製の金属磨きAUTOSOLで取り除きピカピカに磨き上げました。そして接点に酸化防止潤滑剤を塗布して組み上げました。その結果極めて快適に使用できるようになりました。

トグルスイッチ以外の入力セレクター、メインボリュームとバランスボリュームにはガリも無く正常です。

真空管は今回の出品にあたり全て保管していた独テレフンケンのECC83/12AX7のダイヤマーク付きNOS（New Old Stock）球に交換しました。長期保管中に時々引っ張り出して眺めている内に管壁のプリントが剥げてしまったのでリプリントしましたが、未使用品です。
フォノイコライザー初段の２本は元々ノイズが少ないテレフンケン球の中でもノイズレベルが低いものを選別して装着しています。

アンプの外観は写真でご覧の通り綺麗な 元箱に入れて発送しますが、神経質な方、完璧を求める方は入札をご遠慮下さい。