[ TECT / EVANGELION : EVA-01 ]
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説明文下にも詳細画像を250枚ほどアップしておりますので作品のオーラや












名古屋で映画小道具の研究をメインに、ガレージキットやSF系アイテムのフィニッシュを手掛けている
[ENO FINISH WORKS] です。


前回出品させていただいた公式作画参考用 頭部モデル(←Click!)に続いてこちらも往年のファンにはたまらない最初期のキットとなります。



97年に限定販売されたTECT製ガレージキットを当方が組み上げ塗装した完成品です。重心を低くしつつもベース含む全高は26cm。当時の初号機立体物の中では大きめのスケールとなります。


まさにアニメ版放送後のブーム最盛期のころの遺産で、当時ニュータイプ表紙を飾った山下いくと氏のイラストを元にした意欲作。元絵に描かれていなかった背中部分や下半身までを徹底再現し、鞘引きしながらの抜刀スタイルという[和]の真髄を思い起こさせるような躍動感のあるポージングが特徴適です。
下腕にはスタビライザーフィンが上下共にに生えたスタイル、大型の肩パイロンを含め各所にエアインテーク状ディテールが随所に設けられており、放射状にフィンパーツが開いているかなり賑やかなシルエットです。どの角度から観てもまさに「映える」キットであり、通常の2倍サイズはある太めのヒザ突起はシンエヴァの13号機の意匠を先取りしていた部分でもあります。
また特徴的なSEKIマゴロクソードを世界で初めて徹底再現したガレージキットでもありました。次点でBANDAIのPGプラモやセガのアクションフィギュア付属の物があるにはありましたが、未だにコレを超えるソードの立体物は無いと思います。

シャープなディテールと誇張したマッシブスタイル(同時期にリリースされたフル可動版の初号機・零号機も異様に大きな肩幅で有名)で定評があったTECT製ガレージキットですが、当時の海洋堂やVOLKS、ムサシヤ、寿屋のキット群と比べると圧倒的に造り手を選ぶ内容。当時より難易度が高いキットで有名であり、当時運良く購入するも未だにキット



本気で欲しい方がいることを願いつつ今回もスタートの売り切りでの出品形態ですが、売りに急いでおりませんので思う値段にならなかった場合は出品を取り消す場合も多分にございますので予めご容赦ください。
（終了直前はアクセス過多で入札となる障害が度々報告されております。ぜひ望む額での事前自動入札をお勧めいたします）






おかげさまで初号機のフィニッシュ依頼を多く頂きますが現在フリーの受注を承っておりません。是非こちらでご参加下さい。






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極端に括れさせた細い胴体に、大きめにアレンジされた肩バインダーと四肢、誇張気味でケレン味もあるスタイルでしたのでアレンジジャンルに加えられるキットでしたが、こと頭部に至っては玉石数多ある初号機造形の中でもいうなれば「正解の形」にちかく、分割方法や裏側のディテールなども当時発売された作画参考公式モデル頭部を踏襲していることは自明の理です。
イラストでは描かれていない部分はアニメ設定ベースで正攻法な造形。その甲虫のような有機的なスタイリングで偏平にアレンジされた頭部など、イラスト再現を通り越してワンアンドオンリー、ガンダムで言うセンチネル的な位置づけと言い換えても良いと思います。デジタル造形の初号機ばかりが散見される原題において、この手原型時代のキットが持つ迫力とカリスマ性は衰えるどころか年々増しているようにさえ思うのです。


私は当時からこのキットが大好きで、松戸の今は亡き[わらそう]で購入するも、学生時分のテクニックでは到底組み上げることすらままならず、長年キット時は経ちフィニッシャーが生業となったこの令和の現在、一念発起しこのキットに挑んでみました。仕上げにはまさにその展示会の時の記憶と衝動をそのままアウトプットしております。




いつもどおりの徹底的な塗り分け、エアブラシを用いた多色の塗り込みを行っております。当時の公式設定色エヴァカラーを完全再現した自作カラーを用いて、前回同様90年代当時のパール粒子を味付け程度に吹き付けグロスクリヤーで閉じてあります。前回の頭部モデルが青系に降っていたのに対し、こちらは正攻法にパープル寄りのカラーリングとなります。どことなく懐かしさを感じていただけたなら、きっと貴方も90年代からエヴァヴームを駆け抜けた同世代のファンでしょう。

ニュータイプ表版には後続のエヴァにも無い独自の塗り分け箇所が幾所も存在いたします。頭部、目の下のクマ部分にグリーンのパネルライン、また肩パイロンの所々に色分け箇所ごございますが、それらを全て塗り分けで再現してあります。

また当方ならではの表現方法として首と膝のイエロー部分、その他ライトグリーン部分にハニカムパターンを転写しSFメカ感を底上げしております。
エヴァフォント風で出力した自作デカールを貼付した木製台座が付属。頭部のツノはもちろん旧アニメ仕様の一本ラインとしましたが、今だから出来る再現として、お腹蛇腹部分の一対をグリーンにする新劇で採用された色分けを施してみました。





[製作工程解説]------------------------

キットは専用の洗剤に漬け込み煮沸、入念に脱脂を行い表面処理を行っております。当時キットの宿命でも有る気泡をパテとヤスリで埋めつつ、シリコン型の宿命である圧倒的に段差のあるパーティングラインを整えつつ・・・・・・・さらに全てのモールドは彫り起こしスジ彫りも行っておりますので元のキットよりは数段エッジフルに整っていると思います。この下地処理に贅沢な時間をかけ、サフ立ち上げでカラーを載せていきました。



ボディのパープルカラーは新劇場版以降の青っぽい紫ではなく、TV版のころのGAINAXの設定カラーである幾分「朱っぽい」紫も落とし込んでいます。愛してやまない山下いくと氏が描いたNT表紙を飾ったマゴロクソード版エヴァ初号機の色味もかなり意識しつつ、4色ほどのパープルを多元的に積層し無段階グラデーション、また仕上げにブルーパール（旧アニメ版放映時の頃のヴィンテージ塗料）を吹くことで、エヴァの装甲版の有機的で妖艶な形状を強調しております。

最終にUVカットクリヤーを乗せておりますが、サフ以降のカラーは合わせて10層ほど乗せております。クリヤーカラーの積層ですので一見マジョーラ風にも見えるかも知れません。日光下、蛍光灯、ダウンライト、ハロゲン球、LED照明などなど光源によって色味が変わる複雑な色調です。

グリーン部分にはハニカム構造のメッシュパターンの模様をエアブラシ塗装で転写し、カーボン柄や未来のハイテク素材感のようなテクスチャーをつけております。薄っすらと、それでいてところどころ肉眼では確認できる、という塩梅で留めつつ、目に入ってくる情報量を極力上げる方向です。

この蛍光グリーン部に関しては明度も彩度も上げ気味で、TV版パイロット時から発光素材であることが設定されていた（後年の新劇で実現）ので、そのような素材感も意識しつつ仕上げました。実際にこの部分を発光させていたF:NEX × デザインココ版ヒューマンスケール初号機（←Click 300万円!!）なんかも意識しております。


首元のイエロー部分にもグラデを吹き付けてあります。パープル部分はグロス仕上げ、その他は半ツヤと艶消しマットを駆使し各部で質感を変えて配置してあります。

今のRGなどのプラモですと多パーツ分割で楽ができますが、無垢素材の当時物ガレージキットですとそうは行きません。工程画像を観て頂ければ明白な通り、とくにマスキング作業で手数を取られるのが初号機です。マゴロクソードも多色塗り分けで意識を失いかけた部分でありました。ソードは元イラストを踏襲しつつMETAL BUILD的なオリジナルカラーで再レイアウト、鞘の先端部分はパテで延長し形状を鋭く造形し直してあります。ちらりと抜きかけが覗く刃の部分は8番シルバーの光沢仕上げ（昨今のメッキ塗料を用いいず敢えて90年代仕上げ）。特にこのキットの主役はこのマゴロクソードですので情念を込めつつ楽しんで仕上げを行いました。
ちなみにソードに刻印されている[SEKI]の由来は日本刀の総本山である岐阜県の関市から、マゴロクはその関のある美濃国・刀工孫六兼元、またその後継者の鍛えた刀剣[孫六]そのものを指します。デザイナー山下いくと氏も岐阜県出身ですのでこの辺りがルーツであることは有名ですね。



大の山下フリークですのでスーパーエヴァンゲリオンやMETAL BUILD、「それをなすもの」から「ANIMA」まで多様なテイストを加味しつつ、いつもはCOUTIONマークや文字情報てんこ盛りのデカールで埋め尽くすのですが、今回はあえて本体へのデカール加飾は一切無しとしてあります。 先述の展示個体にもデカール演出は有りませんでしたし、なによりこのキットに時代錯誤な文字情報は不釣り合いと判断したためです。その代わり手原型の彫刻で再現された肩や腕の文字類が一層引き立っておりますので、当時の圧倒的ガレキスピリッツをこの個体から感じ取って頂ければ幸甚です。





強度は二の次で薄く整形されたツノは経験上間違いなく折れますので、一度分割した後で金属心を埋め込んで再接着しております。強度は元奇跡のバランスで自立はいたしますが、点灯するとツノなどの破損は免れませんので本体はベースにネジ止めしてあります（隠れて見えなくなるシューズ裏もきちんと仕上げを施してあります）。

また輸送を考慮し、頭部とマゴロクソードは未接着としました。頭部は金属芯を打ち込んでありますので、首の穴に差し込んで任意位置で固定願います。ソードは手の間からスルッと嵌め込んでいただけますでこちらも画像を参考に任意位置で留めて頂ければと思います。（元よりソードはがっちりとホールドする仕様ではございませんのでご容赦ください）。



侍の殺陣を思わせる抜刀スタイルでしたので、床の間にも合うような木製台座仕様といたしました。映画小道具のスタジオプロップ感をイメージしたことは言うまでもございませんが、10年以上前に開催された[エヴァと日本刀展]での和融合のイメージが強かったの知れません。シナ材の木目を活かしつつトップは楽器用ラッカークリヤーを10層ほど吹き付け、仕上げに磨き込んで高級感を上げております。ベースサイズは210×160×9mm。
エヴァで使用されているマティス-EBフォントに似せたデータでデカール印刷、貼り付けてクリヤーで閉じてあります（デカール貼付部分はどうしても段差が生じてしまうのでこちらはご容赦下さい）。









ソード自体で30cm弱ありますのでそこそこ取り回しに気をつける必要はございますが、ちょうど旧MGを一回り大きくしたようなスケールサイズですので、コレクションの華添えだけだなく、一点豪華主義的ディスプレイにもまさに最適な存在感と思います。コレクション棚や自宅にも会社デスクにも。PCの傍らに鎮座させるなどなど。如何様に愛でてあげてください。




以上、大好きな初号機キットでしたのでいつものごとく情感たっぷりに仕上げております。というよりもこれ以上の熱量を持って挑むことが出来るキットも、同じく貴重なマスターピースである模型の王国エヴァ、作画参考頭部モデルを仕上げてしまった後はもう他に残っておりません。
当方と好みが似通った方、巷のマーチャンダイズなトイでは満足いかない方、なにより初号機が大好き！という立体コレクター、ガレージキットの完成品を収集されている方、特撮マニアやすべてのアニメファン、いろんな方に見ていただければ幸いです。




[さようなら全てのエヴァンゲリオン ]




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正規品ですので箱と取説が付属。








ペット飼育無し。当方タバコは吸わない非喫煙者です。
普段は直接の蛍光灯にすらさらさず箱に収納し保管してまいりましたが、見えない部分で劣化が進んでいる場合や経年の汚れがある場合がございます。また使用されている樹脂は経年で収縮、熱で変形する場合も多分にございます。特にツノは元より歪みやすい傾向で、厳密には真っ直ぐでは無いことも御座いますので完璧を求めすぎる方やこの手の作品にお取り扱い方法に長けていない方、
落札後に関してはノークレーム・ノーリターンでお願い申し上げます。

また、常に質問欄で多くのお問い合わせを頂きますが、その全てにお返事が出来ない場合がございます。デリケートな性質上、海外発送はとさせて頂いております。
評価を確認させていただいた上で入札の取消操作をさせて戴く場合が多分にございます（過去に報復評価を頂いてしまいましたが・・・・）。早期終了をする場合もございますので予めご了承下さい。


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細かな製作記は以下にアップしてございますので、具に工程を追いたい方はぜひご覧ください。

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